Wolf threatened by the pig.
ある村に、それはそれは乱暴で迷惑で恐ろしい、狼をいたぶる豚さんがいました。
豚さんはいつも狼を付け狙い高飛車にこう言い放ちます。
『這いつくばれ豚野郎っ!!』と。
豚さんは村でも有名なドSだったのです。
豚さんにいたぶられる度に狼は自分の家に逃げ帰り布団の中で屈辱に身悶えながらこう呟くのでした。
『豚はお前だろ』と。


ある日。
いつものようにビクビクしながら村を歩いていた狼でしたが、何故か豚さんの襲撃がありません。
不思議に思った狼は長老の山羊爺さんに尋ねました。
『山羊お爺さん、今日豚さんを見かけないけどどうしたか知ってるかい?』
山羊爺さんは答えました。
『わしゃまだ飯を喰っとらん』
完全な老人性痴呆症でした。
仕方が無いので狼は村一番の物知り蝙蝠おばさんに尋ねました。
『蝙蝠おばさん、今日豚さんを見かけないけどどうしたか知ってるかい?』
蝙蝠おばさんは答えました。
『それよりあんた、牛さんの所の若奥さんがどうやら馬さんの所の若旦那と不倫しているって……』
話が長くなりそうだったので狼は愛想笑いをしながら脱出しました。
狼は村で友達を多く作っている兎さんに聞いてみる事にしました。
『兎さん、今日豚さんを見かけないけどどうしたか知ってるかい?』
兎さんは答えました。
『昨日あの豚野郎にお歳暮を持っていったのさ、大喜びだったよ何せ極上のロースハムだったからなっ!!』
と、さり気にブラックなアメリカ式冗談を聞かされてしまいました。

その後も誰に聞いても、まともな答えは返ってきません。
『豚さんどうしたんだろう…まぁ僕がいたぶられないからいいんだけどね』
狼は珍しく前向きな意見で自己完結して家路へと付きました。

翌日。
『よぉ、豚野郎!! 昨日は用事で家から出れなかったが今日はいつものようにいたぶってやるぜ覚悟しな』
と、いつもの豚さんが狼の行く手を阻みました。
その時狼は思いました。
『よかった、いつもの豚さんに今日も会えて』
狼はドMだったのです。

おしまい。






葵姐さんは冬コミ突発コピー本を出す事になった!!






ひでぇ本だ。